今日もこのブログを訪問して下さりありがとうございます!

88_31   このエントリーをはてなブックマークに追加


ハッピーエンドの映画を観ると、
なんとも言えない、
不思議な気分になる。

もちろん、
登場人物が幸せになること自体は嫌ではない。

むしろ、
よかったなぁと思う。

苦労した人が報われたり、
離れ離れになった人が再会したり、

そういう場面には普通に心を動かされる。

だけど、
エンドロールが流れ始める頃になると、

なぜか少し落ち着かなくなるのだ。

本当にそんなにうまくいくものか?
とか、思ってしまう。

たぶん僕は、
その後のほうが気になる。

結婚して終わった二人は、
十年後も仲良く暮らしているのだろうか…

夢を叶えた主人公は、
その後も幸せなのだろうか…

人生というのは、
何かを達成したら終わり、というものでもない。

次の日になれば、
また別の問題がやって来たりする。

だから、
物語だけがきれいに終わってしまうと、

急に現実から離れてしまったような気がする。


ずいぶん前のことだ。

タイトルも忘れてしまったし、
内容もほとんど覚えていない。

ただ一つ覚えているのは、

結末が、救いようがなかったことだ。

バッドエンドという言葉では足りないくらい、
絶望的な終わり方だった。

観終わった後の気分は最悪だったし、
後味も悪かった。

もう一度観たいとも思わない。

だけど不思議なことに、
僕は少しほっとしたのだった。


こういう映画もあるんだな、
と思った。

世の中には、
普通に、
努力しても報われないことがある。

誤解が解けないまま終わることもある。

正しい人が損をして、
理不尽なまま終わることもある。

現実は、
必ずしも話の筋書きどおりには進まない。

だからなのだろうか。

救われない物語を見て、

「ああ、こういう結末もあるよね」

と思えたことに、
妙な安心感があった。

もちろん、
現実までそんなものであってほしいとは思わないのだけど…

できれば皆がハッピーになったほうがいい。

だけど、
幸せになれなかった人や、
報われなかった出来事を、

なかったことにしない物語には、
どこか誠実さを感じる。

現実は、
ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、
その場ではよくわからない。

良い出来事だと思ったことが、
後で面倒の始まりになることもあるし、

失敗だと思ったことが、
後になって意味を持つこともある。

人生には、
エンドロールなんてない。

だから僕は、
めでたしめでたし、で終わる物語よりも、

「さて、この先どうなるんだろうね」

そんな顔をして終わる物語に、
惹かれてしまうのかもしれない。


===========================================
よろしければ応援のワンクリック!をお願い致します!

88_31   このエントリーをはてなブックマークに追加
===========================================