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中学の頃だった。
教師に、

「君の考え方は間違っているよ…」

みたいなことを言われたことがある。

まぁ、
正確になんと言われたのかは覚えてないのだけど。

でも、
「お前は考え方がおかしい」
みたいな空気は何度かあった。

あの頃の学校って、
今みたいに
「個性を大切に」
なんて空気も、
まだそんなになかった気がする。

どちらかというと、

みんな仲良く。
率先して協力。
一致団結。

そういうものが、
素直に “良いこと” とされていた。

だから、
少し斜めから見たり、
輪の熱量に乗り切れなかったりすると、

なんとなく、
「直したほうがいい人」
みたいな扱いになる。

別に、
反抗したいわけじゃないんだ。

ただ、
みんなが感動してる場面で、
一人だけ冷めていて、
うまく入りこめないことはあった。

イベントのあとに、
「みんなで一つになれました」
みたいな感想を書くのが、
どうもしっくり来なかったり。

でも、
そういうのって、
学校ではあまり歓迎されなかった。

今思えば、なのだけど。

いろいろ面倒くさかったのだろう、
これはカッコつけで、
勇気がなかったというところが本当のところだろうか…
当時の僕は、
従順な羊の皮を被った。

教師から見れば、
おとなしくて、
あまり自己主張もしない、
目立たない生徒だったのだと思う。

でも、
たぶん心の中は、
わりと黒い渦が巻いていた。

口には出さない。

まぁ、
出せなかった、
のほうが近いのかもしれない。

「なんでみんな、
そんなに素直に納得できるんだろう」

とか。

「本当にそうか?」

みたいな感覚は、
結構ずっとあった気がする。

でも、
あの頃の学校で、
そういう違和感を、
うまく言葉にできる感じでもなかった。

だから、
表面上は静かにしていても、
内側だけ、ずっとモヤモヤしていたのだと思う。

たぶん僕にとっての中学時代というのは、
人生の中でも、
かなりの暗黒時代だったのだと思う。

まぁ、
教師側の事情も、
今なら少しわかるのだけど。

人数の多い生徒たちを、
ちゃんとまとめなきゃいけないし、
揉め事も起こさせたくない。

そうなると、
「みんな同じ方向を向いてくれたほうが助かる」っていうのも、
たぶん本音としてはあったのだと思う。

だから、
そこから少し外れる生徒を見ると、
「それは違う」
って、早めに戻したくなる。

ただ、
当時の僕には、
それが結構きつかった。

学校って、
あの頃は世界のほとんどだったから。

教師に否定されると、
意見というより、
自分そのものに
負のレッテルを貼られた感じがしてしまう。

でも、
大人になって思うのは、

学校の中での “正しさ” って、
外に出ると、
意外にそうでもなかったりする。

逆に、
当時ちょっと浮いていた感覚のほうが、
あとになって、
自分を助けたりもする。

だからまぁ、
もし昔の僕みたいに、
「なんか自分だけズレてる気がする」

って息苦しくなってる人がいるなら、


そんなに慌てて、
無理に合わせなくてもいいんじゃないかな、
とは思う。

学校って、
当時はものすごく大きな世界に見えたのだけど、
振り返ってみると、

結構ちっぽけな箱だったりするから。

まぁ、だからといって、あの頃に付けられた息苦しさが、完全に消えるわけでもないのだけど。

たぶん僕は今でも、
集団で、
「みんな心一つに!」
みたいな空気を見つけると、
身構えてしまうところがある。

あの頃の黒い渦は、
まだちゃんと残っている。



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