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つくづく僕は、
「ちゃんとした人」になりたいのだろうな…と。
そう思った。

なりたい、なんて思っているぐらいだから、
自覚しているのは「ちゃんとしてない人」のはずだ。

きっと、ちゃんとしてないのだ。

だから誰かに、
こと家族などから、
あなたはちゃんとしていない的な言葉を投げかけられたり、
指摘されたりすると、
図星を突かれて、
僕のエゴが騒ぎだす。

でも一方で、
他人に言わせると、
僕くらいちゃんとしてる人はいない、
とも言われる。

本当に不思議だ。


なんだか、
「ちゃんとしている」
って、ずいぶん曖昧な言葉なのだな…
とも思った。

たぶん僕は、
“ちゃんとしている人”を、
どこかで「乱れない人」みたいに思っている。

感情に振り回されず、
人に迷惑をかけず、
空気を読み、
筋を通し、
ちゃんと自立していられる人。

でも実際には、
そんなふうに生きている人なんて、
たぶん、あまりいない。

みんな結構ぐらぐらしていて、
言葉に傷ついたり、
変なところで意地になったり、
急に不安になったりする。

僕もそうだ。

なのに、
自分に対してだけは、
「お前はまだちゃんとしていない」
って、
けっこう厳しい判定を下してしまう。

しかも厄介なのは、
“ちゃんとしていない自分”
を隠したいわけでもないのだ。

むしろ、
そこを見抜かれると、
「ああ、やっぱりそう見えるのか」
と、静かに得心する。

だから、
僕は、指摘された内容そのものより、
「見透かされた感じ」
に反応しているのかもしれない。

一方で、
他人からは
「ひでぴんさんはちゃんとしてる」
と言われたりもする。

そのたびに、
少し戸惑う。

いやいや、
そんな立派なものじゃない、
と思う反面、
相手から見えている僕も、
たぶん嘘ではないのだろう。

結局、
“ちゃんとしている”
って、
完成形の話ではなくて、

崩れたり、
迷ったり、
感情が暴れたりしながらも、
なんとか人として踏みとどまろうとしている姿のことなのかもしれないと思った。

まぁ、
それでも僕は、
今日もまた、
「もっとちゃんとした人になりたいな」
と思ってしまうのだけど。


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