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僕は、「良いところだけを見る」
というのが、しっくりこない。

たしかに、そうできたほうが楽なのかもしれない。
人との関係も、日々の出来事も、丸く収まる感じはある。

でも、どこかで引っかかる。

通販の商品紹介を見ていると、
良いところばかりが、これでもかと並べられている。

見ているうちに、だんだん欲しくなってくる。
そして、届く。

使ってみると、気づく。
「あれ、ここ、ちょっと使いにくいな」とか、
「これ、当然ついていると思っていたけど、ないのか」とか。

昔、豆乳メーカーを買ったことがある。

夜に仕込んでおけば、
朝、できたての豆乳が飲める!
というものだった。

それを期待して、タイマーをセットしてみたのだけど、
明け方に鳴り響いた音に、驚いた。

とても、あの時間に動かしていい種類の音ではなかった💦

結局、面倒になって、
使わなくなった。

別に、嘘をつかれていたわけじゃない。
ただ、その音については、触れられていなかっただけだ。

それでも、騙されたような気持ちは残る。

結局は、そのあとで評価することになる。

良いところと、気になったところ。
その両方を並べて、点数をつける。

最初に見せられたものと、
あとから見えてくるもの。

その差も含めて、評価している気がする。

だったら、最初から全部出しておいたほうがいいのか。

アラも含めて見せられたほうが、
納得はしやすいのかもしれない。

でも、それだと、そもそも手に取られない、という話にもなる。

良いところだけを見る、というのは、
勧められている生き方というより、
見せ方の問題にも近い気がしている。

どこまで見せるか。
どこまで見るか。

そのあたりが、曖昧なまま、
評価だけは決まっていく。

正直なところ、
僕は、人に対して、
良いところばかりを受け取っているわけでもなく、
どちらかというと、
気になるところのほうが先に目について、
そのまま距離を取ってしまうこともある。

だからこそ、
「良いところだけを見る」という言葉に、
居心地の悪さを感じるのかもしれない。

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