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映画やドラマを見ていると、
希望は持つべき、
そんなテーマに沿ったものが多い。

希望、という言葉は、
できればいつも持っていたいもの、
として語られることが多い。

持っているほうがいい、と。
持たないよりは、きっと無難だと。

まぁ、それはそうなのだろうけど。

ただ、どうしてだか引っかかる。

希望って、
そんなに万能なものだっただろうか。

たぶん僕が気にしているのは、
その裏側にあるものだ。

希望を持つと、
「そうならなかった場合」も、いっしょについてくる。

うまくいけば、それはそれで助かる。
少しだけ前に進める感じもある。

でも、うまくいかなかったとき、
あれは、あとからじんわりくる。

裏切られた、というほどでもないのだけど、
あぁ、違ったのか、
という重さだけが残る。

その感じが、あらかじめ含まれているのが、
希望というものなのかもしれない。

だから、諸刃の剣、なんて言い方が出てくるのだと思う。

前に進ませることもあれば、
足元をすくうこともある。

どちらも、たぶん本当だ。

それでも人は、
完全には手放せないのだと思う。

持たないでいると、
それはそれで、心を干上がらせる。

だから結局、
持つか持たないか、ではなくて、
どう持つか、なのだろう。

強く握りすぎると、刃になる。
形を決めすぎると、外れたときに痛くなる。

だったら、もう少し曖昧なまま、
ぼんやり持っておくくらいでいいのかもしれない。

頼りすぎず、手放しすぎず。

そのくらいの距離のほうが、
長く続く感じもする。

まぁ、たぶんそんなにうまくはいかないのだろうけど。

さらに思うのだけど、
「最後の望み」
って、なかなかに怖い言い方だ。

“最後”とついた瞬間に、
それ以外が消える。

希望って、本当は、
いくつもあっていいはずなのに。

それが一本になる。

外れたときも、
ただ「違った」では終わらなくなる。

終わり、みたいな空気を、
先に言葉が作ってしまう。

だから怖いのだと思う。

希望そのものというより、
「これしかない」
と思ってしまう形のほうが。

少し意地の悪い見方をすると、
「最後の望み」って、
断念の予告にも見える。

まぁ、そう感じる時点で、
もう距離はできているのだろうけど。

となると、
「あるがままを受け容れる」というのは、
かなり違う場所にある。

希望でもないし、
絶望でもない。

前に寄るでもなく、引くでもなく。
ただ、そのまま置いておく。

そう考えると、
「覚悟」に近い感じもする。

ただ、力が入っているわけでもない。

折り合い、
とか、
そのままにしておく、
とか。

そのあたりのほうが、
しっくりくる場面もある。

覚悟は少し前のめりで、
受け容れる、は少し横向き。

似ているけど、
同じではない。

この違いは、
うまく言い切らないままのほうがいいのかな。

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