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よく宣伝広告であるよね、
「〇〇さんも大絶賛!」
なんていうやつね。

その〇〇さんも、コマーシャル料をもらうからこそ、嘘でもそんなふうに絶賛するわけで…
またその〇〇さんの有名度合い、人気度合いの格が高ければ高いほど、その広告料も釣り上がるというもの。
いわゆるセレブであればあるほど、
広告に使うのに費用がかかるというわけだ。

アメリカでシリアルを販売する小さな会社は、
宣伝広告に割く資金も潤沢にはない。
でも、宣伝はしたい。
できればインパクトも欲しい。

そこで編み出したという裏技が、
なかなかに痛快だった。

セレブと同性同名の一般人を探し、
その人の写真をパッケージに載せて、
「〇〇(セレブ名)も大絶賛!」とやる。

これは……
嘘ではない。
よね😳

少なくとも、文字上も、事実関係的にも。
見る側が勝手に「有名人の方」を思い浮かべただけで、
売る側は一言も、そうだとは言っていない。

人の裏をかく、
そして裏をかかれた方も、
「わはは、そんな手があったか〜😆」
と、思わず笑ってしまう。

こういう、
ズルいんだけど憎めない、
正直なんだか不正直なんだか分からない、
でも確実に頭はいい、
そんなアイディアが、僕はわりと好き。

ズルをズルで塗り固めた感じじゃなくて、
「そう来たか」と気持ちよく一本取られるタイプのやつ。

こういう話を思い出していたら、
ほんとにずいぶん昔のことだけど、
テレビの演芸ネタ番組で、
ひとりで大爆笑してしまったネタが、ふと頭をよぎった。

「形態模写をします!」
と出てきたのは、井手らっきょ。

「形態模写」っていう、
今ではほとんど聞かなくなった言い回しにも、まず軽くニヤける。

スキンヘッドにスーツ姿で登場した井手らっきょ氏、
「西武の清原の形態模写です」
と言い放つ。

おっ、来たか。
と思った次の瞬間、

見た目も、言い回しも、
あの当時の西武ライオンズ・清原和博には、
一ミリも似ていない。

そして一言。

「こんにちは。西武百貨店の清原です。」
「〇〇売り場を担当しております。」

ああ、
そう来たか!😆

「西武の清原」と言われた瞬間、
誰もが無意識に思い浮かべるのは、
野球選手の清原和博だ。

でも、
「西武百貨店の清原です」と言われてしまえば、
それはもう、
確かに西武の清原だ。

そんな人が実在するかどうかは知らない。
でも、
そう言われてしまった以上、
「なるほど…そういう清原さんも、いるかもしれないな🤔」
と、こちらが勝手に納得するしかない。

広告の話も、
このネタも、
やっていることはたぶん同じだ。

相手の思い込みを、
ほんの少しだけ、横にずらす。

嘘はついてはいない。
でも、親切すぎる説明もしない。

こちらが勝手に期待し、
勝手に裏切られ、
そして最後には、
なぜか腹を立てる気にもなれず、
笑ってしまう。

たぶん僕は、
「正しさ」でせめてくるものより、
こういう肩透かしのほうが好きなんだと思う。

堂々と騙すより、
こっそり正直なほうが、
なんだか人間らしくて。

思い込みに気づかされた瞬間、
ちょっとだけ世界が広がった気がする、
あの感じ。

ああいうのを、
ずる賢いとも言うけれど、
僕にとっては、
なかなかどうして、
愛すべき知恵として賞賛してしまうのだ。

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