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遠い昔のことを思い出した。
どれくらい昔かって…36年前だ。
当時、付き合っていた彼女。
実家住まいだったが、ある日、彼女の家にお呼ばれした。
「ぜひ夕飯を一緒に」とのことだった。
たぶん、彼女の両親が、娘がどんなやつと付き合っているのか、見定めたいってことだったのだろう。
うちと違って、親の言うことは絶対!みたいな家庭で…
彼女は親の命令なら従うしかない、
そんな雰囲気があった。
そんな雰囲気があった。
だから僕が夕食に誘われたのも、きっと親の命令に近かったのではないかと思う。
なんか、嫌だったなぁ。
一挙手一投足までチェックされてるみたいで、
品定めモード全開だったような気がする。
品定めモード全開だったような気がする。
家族構成のこと、親の職業のこと、もっとプライベートなことまで、
あれこれ突っ込んで聞かれた。
あれこれ突っ込んで聞かれた。
もの言いも、なんだか偉そうだったし。
そんな流れで、高校時代に肉屋でバイトしていたって話になったとき、
彼女の母親の顔が一瞬だけ曇ったのを、僕は見逃さなかった。
彼女の母親の顔が一瞬だけ曇ったのを、僕は見逃さなかった。
「なんで肉屋が引っかかるんだ?」と心中で思いつつ、
腑に落ちなさだけが残ったけれど、その時はそれっきりだった。
で、後日しばらく経ってから、
彼女と会ったときにヘンなことを聞かれた。
彼女と会ったときにヘンなことを聞かれた。
「これは言わないでおこうかと思ったんだけど…」と前置きして、
「うちの両親が、ひでぴんの出身が気になるって言ってるの」って。
彼女の両親は、具体名は伏せるけれど、中国地方の“山”がつく県の出身だと聞いていた。
どうやらその地域ならではの見方らしいのだけど、肉屋で働くのは、昔でいう「えた」「ひにん」のすることだっていう、そういう忌み嫌う対象という意識があったらしい。
「えーっ?なにそれ。俺、肉屋っていってもスーパーでバイトしてただけだぜ?」
精肉コーナーに入っていた食肉会社に籍はあったけど、就職したわけでも、もちろん家業でもなく、ただの学生バイト。週3くらいの話だ。
でも、邪推のレベルもそこまで行くと、さすがに苦笑いじゃ済まされなかった。
娘の結婚相手候補として品定めしてたのかもしれないけれど、
「この親で苦労するのはごめんだな…」
と、心の中で思った記憶がある。
あのときの違和感。
と、心の中で思った記憶がある。
あのときの違和感。
いま振り返っても、やっぱり正解だったように思う。
結婚なんて意識していなかったあの頃、
世間のことなんて何も知らなかったけど
結婚するって、
本人同士がよければOKじゃなくて…
相手の親は選べないし…
そして「家と家」の面倒くさい世界、
一筋縄ではいかないものなのかも?
と、僕には見えていなかった観点を垣間見せられた出来事でもあった。
結婚なんて意識していなかったあの頃、
世間のことなんて何も知らなかったけど
結婚するって、
本人同士がよければOKじゃなくて…
相手の親は選べないし…
そして「家と家」の面倒くさい世界、
一筋縄ではいかないものなのかも?
と、僕には見えていなかった観点を垣間見せられた出来事でもあった。
人の価値を勝手な物差しで測る人たちと、
わざわざ一緒のテーブルに座り続ける必要なんてない。
わざわざ一緒のテーブルに座り続ける必要なんてない。
若かったけど、そこだけは本能的に察していたんだろうな。
その状況を、
彼女の親はどうとらえたのだろうか?
そして、どう動いたか?
それを考えたら、
浮気された悔しい気持ちも軽減されたものだ。
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よろしければ応援のワンクリック!をお願い致します!あ、ちなみにその彼女には浮気されて別れました。
相手はなんと、カルト宗教の熱心な信者。
彼女はすっかり感化されてしまっていた。
その状況を、
彼女の親はどうとらえたのだろうか?
そして、どう動いたか?
それを考えたら、
浮気された悔しい気持ちも軽減されたものだ。
すがすがしさのカケラもない、ただの記憶の断片。
まったく、人はくだらないことまで思い出すものだ。
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