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夏らしいと言えば夏らしいとは言えるけれど、
今日の東京、体温に匹敵する気温、36℃。
いろいろやる気も失せるそんな猛暑。

今日は勤務日、
さっき食事で外に出たが、
出たことを後悔するような暑さだった。

お店に向かう道すがら、
歩いていると、
空から何かが降ってきた。

僕の頭をかすめ、足元に、
カラッという乾いた音。

カナブンだった。

ひっくり返ってもがいている😒

カナブンのこういう姿、
もう僕は何度も目にしている。

足先で転がしてやって、
足を地面のほうにしてやったのだが、
足がくの字に曲がって、
ちゃんと這えない状態だ。

こんな猛暑の中、
なんとなく見殺しにするのも気が引けたので、
手でつかんで、近くの生垣の葉の上にそっと置いてやった。

もう後は自力でやってくれ。
と思い、そこから立ち去ろうとした僕だが、
うまく足のコントロールができないためか、
目の前でまた路面に転がり落ちたカナブン。

「君はどうしてこうも鈍臭いのだぃ?」

もう面倒見切れねぇわ。
足先で、とりあえず日陰に転がしてやって、
僕はお店を目指した。


カナブンって、虫の中ではかなりのレベルの鈍臭さだよなー。
この時期、とくに転がっているカナブンの死骸をよく目にする。

ふと気づけば、
炎天下をよろめき歩く僕の姿も、
傍から見ればカナブンと大差ない。
必死さと滑稽さは、紙一重だ。

カナブンの鈍臭さに呆れる僕も、
たまに、
「俺ってなんでこんなに鈍臭いの?」
なんて、自問することもある。
結局、みんな似たようなもんだ。

人間だろうがカナブンだろうが、
この暑さのなかで転がりながら必死にやってるだけ。

なんとも気怠い午後だ…

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