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昨日は、
また大学病院で、
腹部MRI検査を受けてきた。

検査前には、
徹底して金属類が体内に入っていないか、
また身に付けていないか、タトゥーの有無など…しつこいくらいに確認された。
MRIではこれはお決まりなプロセス。

改めて説明することもないのだろうが、
MRIはものすごい磁力を発生させて稼働させる医療機器だ。

そのため、金属類が大きな事故を引き起こすことがあるため、事前の確認が重要と言うわけ。

不思議だなぁ…
なんで磁力と人間の体内の詳細な画像を写すことが関係するのだろうか?🤔
なんてね、
MRI検査を受けるたびにそう思う僕なのだが、いつもその「不思議だなぁ…」の段階で、それ以上調べることもない。

そういえば、僕が初めて科学の面白さに触れたのも、ある“仕組み”を知った時だった。そのきっかけを運んでくれたのが…

まだかなまだかなー、学研のおばちゃんまだかなー♪
〜学研のおばちゃん♪

と、いって、
わかる人、メロディまでわかる人は、
僕と同じ世代だろう。

もちろん知っている人には説明するまでもないが、学研の教材を月に一回、契約家庭に配布するおばちゃんのことだ。もしかしたらおじちゃんもいたかもしれない💦

しかし、少子化の流れ、
今やその「学研のおばちゃん」という存在はなくなり、それどころか、定期購入システムもなくなって久しい。

ちなみにその教材は2種類あり、
学研の「科学」と「学習」だ。
とても懐かしい。

僕はそのうち「科学」の定期購読をしていたのだけど、ふろくがすごかった。
手回し発電機、カブトエビの飼育キット、分解できる地球儀…
紙のページをめくるワクワクもあったけれど、ふろくの箱を開ける瞬間は格別だった。

その教材に触れることによって、否応なく科学との距離が身近になっていた。
まさしくそこが学研の狙いだったのだろう、
とても楽しく科学に触れることができたというわけ。

僕が子どもの頃、あの「科学」のページやふろくは、ただ面白いだけじゃなかった。
実験の手順をなぞると「なぜこうなるのか」を知りたくなる。
その答えを読んで「へぇ〜」となる。
気がつけば、身の回りの仕組みにも興味が向いていた。

あれは、知らぬ間に科学の入口に立たせてくれる装置だったのだと思う。
別に理科が得意じゃなくても、手を動かして「面白い」と感じた瞬間は、確かに心に残る。
そしてその中から、ごく自然に「もっと知りたい」と理系の道へ進む人も出てきたのだろう。

今はどうだろう。
理科の面白さに、偶然出会う機会が少なくなっている気がする。
教科書やオンライン教材はきれいにまとまっているけれど、「偶然のワクワク」がそぎ落とされてはいないだろうか。

昨今、理系を目指す人口が減っていると聞く。
それは技術立国を標榜してきた日本にとって、静かだけど深刻な危機だと思っている。
MRIだって、スマホだって、電車の制御システムだって、みんな理系の知の積み重ねから生まれている。
それらを使うだけの国になるのか、それとも作り出せる国であり続けるのか。

僕は「科学」のふろくを開けたあの瞬間の胸の高鳴りを、今もよく覚えている。

理系を志す芽は、特別な才能からではなく、案外そんな小さな経験から生まれるのかもしれない。

MRIの検査控え室で、
検査機器の仕組みの不思議と、
日本の未来、行く末、
そんなあれこれを思いながら待っていた僕だった。

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