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まずはどうでもいい話なんだけど、
どこかにちょっとだけ書き残しておきたいネタがある。

僕が大学に入学して、
必修科目の英語の時間があった。
その最初の授業で先生が出した、
いわゆるなぞなぞだね、

もう40年近くも前の、
取るに足らない話なのだけど、
なぜか、印象に残っている。

日本の農家のおじいちゃんが、
フランス旅行に行ったのだそう。
しゃべれるのは日本語だけ。

おじいちゃん、
ホテルのドアの仕様になど慣れていなく、
部屋から出る際には、
鍵を持ち出さなければ、
オートロックで締め出されてしまうことを知らなかった。

肌着にステテコといういでたちで廊下に立ち尽くしていたところ、
ホテルのボーイがたまたま通りかかった。

おじいさんは、
ボーイに事情を話をしたところ、
すぐに鍵を開けてくれたというのだ。

ここで、
あれ?と思うはずだ。
なぜならば、
おじいさんが話すことができるのは、母国語の日本語だけで、
フランス語は全くしゃべることができないはずなのに?

さて、
おじいさんは、
ボーイに何と言ったでしょう?
というのがなぞなぞの問いなのだ。

なーんでだ?

まぁ、
こんなのを引っ張ってもしょうがないので、
答えを教えてあげましょう😅

でも答えを知ったところで、
フランス語を知らない人にはあまりピンと来ないのかもしれない。

答えは
鍵くれ!」って言った。

フランス語で鍵のことを「クレ(cle)」というのだそう。
ボーイはすぐにうなずき、
即座に部屋の鍵を開けてくれたという。

あの時の英語のおじいちゃん先生が、
アイスブレイクで使った、
そんなどうでもいいちょっとした小話よ。

こんな文を綴っていたら、
連鎖しておじいちゃん先生の名前を思い出した。塚越太郎先生、
日本でのトマス・ハーディング研究の第一人者だったとか、そんなことまで。

そうそう、
これもどうでもいいと言っちゃ、どうでもいいなのだが、

あるときに、先生からハーディングの「妻ゆえに」という作品の中の一文を和訳するという宿題が出された。

そこで、
「widwer」という単語がでてくる。
多方の学生の和訳は「おとこやもめ」だったそうだが、一人の学生の和訳の中から見たことのない訳(単語)を見つけたのだそうだ。
それが、
「やもお(を)」だった。
当時、かなりのご高齢だったが、
「英米文学とは言いながら自分も長い間、文学研究に携わってきたのだけど、初めてそんな言葉があることを知った。この年になって初めて知る単語があるとはね、と驚かされた」というもの、日本語って奥深く不思議だねぇ…
とも言っていた。

だから、どうということもないのだが、
40年近くも前の記憶、
よくもこんなことを覚えていたものだ。

記憶の不思議。

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