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Netflixで、
新着作品としてあがっていた、
アニメの
『窓ぎわのトットちゃん』
を観た。

本は数年前に初めて読んで、
いろいろな意味で、
後世に遺したい名作だと思った。

世の中が変わっていく時代背景、
少女の目をとおして観た世界でさえ、
戦争という大きな影に、

日常の小さな幸せや自由が、
奪われていってしまう様子に
心が痛くなった。

じわじわと人々の心を侵食していく様子が、
静かに、また確実に伝わってくる。

大方の人達は、
戦争なんかしたくなかったのだと思うんだ。

でも…

みんなが、
巻き込まれ、
また巻き込んでいったのだ。

ああなったにはそれなりの理由があるのだろうけれど、
きっとみんな、時代の流れに乗せられてしまったのだと思う。
きっと…

そして、
思い出すことがあった。

僕は、
家庭を顧みなかった、
父と折り合いが悪く、
あまりまともに話したことがなかったのだけど、

生前の父から、
唯一、戦争にまつわる話を僕にしたことがある。
父は昭和7年生まれ、
黒柳徹子さんが昭和8年生まれだというのだから、
ほぼ同世代と言える、そんな世代だ。
終戦当時の父はいまの中学生くらいだったろう、

戦争も終盤になると兵隊にとられる年齢も若年化する頃、
街中には、兵隊を募集するポスターがあちらこちらに貼られていたのだそう。

“少年飛行兵”なんてな…
(のちの神風特攻隊の募集だったのかな)
零戦の操縦席にキリっとした顔つきで映る少年兵、
それがたまらなくカッコいいんだ!
子どもながらに、
兵隊になって、
国のために…なんて思った、
のだそう。
意気揚々、帰宅してそんな思いを母親に言ったら、
ものすごい剣幕で叱られ、
そして泣かれた…
なんて言っていた。

そんな話を一度だけ聞いたことがある。

僕から思えば、
“あの?”父でさえ、
そんなふうに心を奮い立たされた世の中の風潮だったのだな…
って、
実感を伴って、
怖いな、
と思ったものだ。

戦争は、
人の心の姿勢も相まって創られてゆくものなのだ。

あらためて、
『窓ぎわのトットちゃん』
はどの世代にも読んで欲しい作品だ。

観点こそ人によりけりで
いろいろな見方があるのだろうけれど、

僕は…

戦争って、
ほんとうに嫌だなぁ、
って、
心底思ってしまった。

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