昨日は、亡くなったはずのおじがあの世でどうしているのかを報告に来たという、僕の不思議体験(その3)「僕とおじさん」という話でした。

「優しい猫、トラ」
今日は、猫にまつわるお話を綴ってみたいと思います。

僕が育った家の環境、
母が猫好きだったということもあり、
小さな頃から猫と一緒に暮らすというそれが当たり前の環境だった。

多い時で11匹だったかな?
そのくらいの多くの猫達と暮らしたこともあった。もちろん猫と言ったってみんな性格は違うし、個性もそれぞれ豊かだった。

ちなみに僕は三兄弟の長男。

多くの猫達と暮らしていても、
不思議となつく猫が兄弟によって違っていた。

ある時期、僕にとてもよくなついていた猫がいた。
「トラ」という赤茶トラ。
雄猫だったのでトラくんかな、

トラはいつも、
朝、僕の母に「ひでぴん(僕の名前)を起こしてきてねー、トラ!」と言われて、
自分のお役目!とばかりに、
僕の部屋の戸を器用に開けて入ってくる。

最初は僕のお腹に乗ってじっとしている、
それでも起きなければ、
優しく触れたり、舐めたり、
でも、それでもまだ起きないとそりゃー激しく
僕を熱心に起こした😅

高校時代の夏休みのある日、
僕が部活に出かけていると、
母が学校に電話をかけてきた。
トラが車に跳ねられたらしく亡くなったと…

一目散で家に帰り、
冷たくなったトラと対面した。
悲しくて悲しくて、
涙が止まらなかった。

どんな猫も我が家では家族同様の存在として可愛いがっていたので、亡くなった猫も庭に埋めるなどではなく、丁重に扱い、荼毘にふし、動物霊園の我が家のお墓に入れてあげた。

形としてはこうして一段落したのだけど、
僕にはとても心残りなことがあった。
トラが亡くなる日の朝、起こされて僕の機嫌が悪く、
トラにはちょっとつらく当たってしまった。

ああ、あのときにもっと優しく接してあげたらよかったなぁ。

トラが僕に嫌われたと思っていたら、
それは僕としても悲しい…

と、後悔先に立たずとは言うものの。
このことでけっこう長いこと僕はふさぎ込んでいた。

そんな、まだ夏休み中のある日のこと、

自室で寝ていたのだが、
金縛りにあった。

あっ、金縛りだ…
金縛り慣れしている僕はわりと淡々としている。
こんな時はだいたい心臓の鼓動がいつになく大きく感じられる…

しかしこの日は、
この状態がしばらく続くと、
何かものすごい音がしだした、
庭にある木の枝が同時に何本も折れるかのようなけたたましい音だ。
「バキバキバキバキバキーーッ!」
一瞬の静寂の後、さらに、多重でハーモニカを吹くような音と女性のコーラスのような歌声?のような不思議な旋律が聞こえた。

これから何かが起こるなとそんな予感がした瞬間、

僕のお腹の上に温かい何かがのった。
ように感じた。
依然として体は動かない。

それにそこそこ重たい、
すると、
今度は違った音がしてきた、

あっ!
すぐにわかった!

「ゴロゴロゴロゴロ…」
「ゴロゴロゴロゴロ…」


この重さ、このゴロゴロと喉を鳴らす音、
トラじゃないか!

僕は金縛り状態のまま、
トラの温かさをお腹に感じながら、
ゴロゴロと喉を鳴らして喜んでいるトラの気持ちを受け取った。

きっと僕があの朝のことを気にして、ずっとふさぎ込んでいるのを、
慰めに来てくれたのだと思った。
そうに違いない。

トラの優しさが、
身に沁みた。

ありがとうの気持ちをトラに送った。

氣がつくと、
いつの間にか金縛りは解け、
同時に重かったお腹の感覚も元に戻っていた、
お腹のあたりにあった温もりだけがまだ残ってるように感じた。

また再び眠りに落ち…
そして朝を迎えた。
いつまでも悲しんだりくよくよしていると成仏できないとかって聞くよね…

トラは僕を慮ってわざわざ出てきてくれたのだろう、
もうこれ以上トラに氣づかいさせてしまっては申し訳ないと思って、
氣持ちを切り替えた。

そんなきっかけになった不思議な出来事だった。

ちなみに、朝起きてから庭の木々を確認してみたが枝が折れたような形跡は全くなかった。
きっと霊現象の一つだとは思うけど、
あのバキバキ音の意味は?
いったい何だったのだろうか?



また明日も僕が体験した不思議な話を綴ってみたいと思います。


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