昨日は、僕の不思議体験(その1)として、夢にまつわる不思議体験の話でした。

今日は、僕の不思議体験(その2)

「時空のおっさん」

「時空のおっさん」というフレーズを聞いたことがあるだろうか?
人によっては荒唐無稽な話だろうけど。
意図せずにパラレルワールドに迷い込んでしまうなんていう話を聞いたことがあるはず。
そんな体験をした人のうちの多くが、その体験の中でわりと共通して経験しているもので、
そのパラレルワールドからこの世界に戻ってくるきっかけとなったのが、
おっさんに怒られるということで、このおっさんのことを通称「時空のおっさん」と呼んでいるそうだ。

僕はこの時空のおっさんを、
僕が経験した不思議体験の数十年後に知ることになるのだが…


時はさかのぼり、
僕が小学校5年のころ、
今から四十数年前の昔のことだ。

あれは本当に不思議な経験で今でも鮮明に記憶に残っている。

以下に綴るこの話は、以前にも当ブログで紹介したものだが、
文章に続けて、今時点の考察も加えて綴ってみたいと思う。



小学5年の頃だった。
その頃僕は、仲の良かった友達と度々釣りに出かけていた。
その日は4〜5人の友達と、S君が言うとっておきの秘密の釣り場に行くことになっていて、
そのグループのリーダー格のS君はその場所のことをゴールデンポイントと呼んでいた。


「今日行くゴールデンポイントはホントは誰にも教えたくないんだけど特別に教えてあげるよ。今日の場所は全員秘密だからな!」
というようなことを言って。もったいつけていたのを今でも覚えている。

釣竿に釣道具それにえさを持ってみんなで自転車を漕いで向かった。

よく行く釣り場までは見慣れた風景だったが、
S君の先導について行くにつれ、
目指すゴールデンポイント周辺はいつもの場所とは全く雰囲気の異なる風景になっていったのだった。


「あれ?おかしいな?確かここら辺だと思ったんだけどなぁ…」って、
S君は首をかしげながら周囲を見渡しているのだが。

いつもの河川敷のはずが、
雰囲氣が全くいつもと違う、
背の高い草が生い茂る沼地のような場所だった。

その頃、僕はなんとなく不思議な雰囲氣を感じていた。
車の交通量の多い幹線道路の大橋の近くであるはずなのに、
どうしてだか周囲が異様に静かだったのと、
遠くを見るとなんとなくかすみがかってるように見えた。

それに、
いつもはくだらない冗談や、馬鹿なことばっかし言っているみんなが、
異様な雰囲氣をみなどこかで感じていたのか?
なぜか黙っていたのを覚えている。

僕はなんとなく不安な気持ちになりつつも、
好奇心から辺りが氣になって、
みんなから遠く離れないように狭い範囲を散策していた。
そこには蝶々がいたるところに飛んでいて、
あるところでは蝶の群れが柱状にもなっていた。その光景にもとても違和感を感じていた。

それに、なんとなく時間の流れ方がおそいというか、止まっているというか、なにか変だなというような感覚もあった。

「ジョボッ!」
という水音がして、
音のする水面を見るとナマズなのか雷魚なのか、そんな感じの大きな魚が体をくねらせて泳いでいた。


「スゲえ!ここにナマズがいるよ!」
と僕はみんなに向かって言った。
が…
しかし氣づくとみんなは数十メーター先にいて、
僕の声が聞こえないようだった。

あわてて皆のあとを追う僕。

すると踏み出した足元にショッキングな光景があった!
なんとそこには犬の死体があった。
小型犬なのだが、普通の死に方ではなかった。
胸を鋭利な刃物でやられたかのよう、裂かれて真っ赤な肺だろうか臓器があらわになっていた。
(また不思議なことに当然たかっているだろうハエが1匹も見当たらなかった。腐敗臭もない。)


普段はけして見ることのないリアルで猟奇的な恐怖の光景。


いい知れぬ恐怖を感じ、
駆け足で皆のもとに追いつこうと懸命になった。

そしてやっと皆と合流でき、少し安堵した。
そこで、
犬の死体があったことを話そうと思っていたが…
合流して間もなくの事だった。

今まではまったく人の氣配もなかったのに、
氣づいたら僕らのすぐそばに、
麦わら帽子をかぶった作業着のおじさんがいて、
皆びっくりしただけじゃなく、

けっこうな大声で
「お前たち!ここに何しに来たぁ!」
と大声で怒鳴られ、
すごまれたのだ。

すると、いつもは頼もしいリーダー的存在のS君が、
「ワーーーァァァァ!」と言いながら、
なんとも情け無い感じで、もと来た方向に全速力で走りだしたのだ。


僕らにしてみたら、そんな、いつにないただ事ではない様子の彼の姿を見て、
ほんとに怖くなってみんなで必死に走り彼の後を追った。

全速力で走った。とにかく走った。
しばらく走って立ち止まると「はぁ、はぁ〜」と息を切らしながら、
腰をかがめ膝に両手を置いて呼吸を整えていた。

「びっくりしたよね〜、いきなり大声出すんだもん、あの、おじさん!」
僕がそういうと、
みんな「だよな〜」「マジでビビったよ!」とか言いながらうなずいた。

そして、ふと今走ってきた方向を見ると、普段見るいつもの河川敷の光景が広がっていて、軽く頭が「???」になって、しばらくみんなでうろちょろしていたが、さっきまでいた場所はどこにもなかった。
おじさんも見当たらなかった。

みんな腑に落ちない感じだったが、早く釣りをしたいのもあって、
すぐにゴールデンポイントに向けて動き出した。
結局ゴールデンポイントはいつも釣りをしている辺りからちょっと離れた場所にあるだけで、
釣果も大してなく、S君が秘密の場所だともったいつけて言うほどの大した場所じゃなかった。

日が暮れてきて、みんなと自転車漕いでそれぞれ家路へとついた。


家に帰ったが、その日の話を親にも兄弟にもしなかった。
うちの母親はいつも僕がチャリンコで遠っ走りして釣りに出かけたりするのを心配していて、
S君が学区外に僕らを連れて出かけることを快く思っていなかったからだ。
また僕が怒られたり、めんどくさいことになるのが嫌だったので、黙っておいたのだった。

その日の夜は布団に入ってもなかなか寝付けなかったことを覚えている。

この話を他人にしたのは数年たって中学生になってからで…

叔父の家に遊びに行って泊まったときのことだった。
ちなみに叔父は一風変った人で、霊と話のできる人だった。
だから親類からはちょっと変な目で見られていた。
そんな叔父なので僕の経験した不思議なことを話そうと思ったのだ。

僕が一連のその話をすると、叔父は…

「世間ではそれを狐に化かされたと言うんだな。」

「でも、それは異次元の世界に行ったに違いないし、一つ間違えれば帰って来られなかった危険もあったんだぞ!」

「危なかったなぁ…」

「それにな、普段はあまりいないところで蝶々が乱れ飛ぶようなところは霊的にも危険な場所なんだ。」

「大声出してきたそのおじさんはな、お前たちを守るために、誰かの守護霊がそのような姿で現れたに違いない。」とまで言っていた。

真剣に話す叔父のそんな話を聞いて、改めて背筋がぞくっとしたのを今でも思い出す。

あれは4次元の世界に僕らが迷い込んだのだと今でも本気で思っている。
子供の頃、不思議な経験をした話でした。
と、ここまでが以前書いたもの。

あのころは「4次元」という言い方で呼ばれていた異次元世界。
僕らが迷い込んだ世界は、
いまでは一般用語にもなっているパラレルワールドであろうことが想像できる。

多くの人が共通体験をしているパラレルワールドへのスリップ体験、
そして、戻るきっかけとなる時空のおっさんの存在。
あの時に叔父が語っていた、守護霊が姿を変えて顕れたというおっさんこそが、
時空のおっさんであったことを後に知ったのだった。

数十年後にそんな話を知ってなおのこと、
あの経験の現実味がより濃くなったように感じて、
あらためてゾッとするのだ。

あの体験は僕の中では、間違いなくパラレルワールドに集団スリップしたものだったのだと確信している。

異次元世界にまつわる不思議な話だ。


また明日も僕が体験した不思議な話を綴ってみたいと思います。


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